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骨盤底リハビリテーション

骨盤底にかかる負荷を軽減させる運動療法

骨盤底リハビリテーションについて

骨盤底リハビリテーションは、骨盤の底で膀胱・子宮・直腸を支えている「骨盤底筋群」のはたらきを、理学療法士によるマンツーマンの評価と指導で整えていく運動療法です。
尿もれ(尿失禁)や頻尿、骨盤臓器脱、骨盤まわりの痛みといった骨盤底障害の背景には、骨盤底筋そのものの弱さだけでなく、「正しく締める・ゆるめる感覚がつかめていない」「姿勢や呼吸、日常動作によって骨盤底に過剰な負荷がかかっている」といった問題が隠れていることが少なくありません。
骨盤底筋トレーニング(PFMT:pelvic floor muscle training)は、腹圧性尿失禁をはじめとする女性の尿失禁に対して、Cochraneレビューなどの系統的レビューで有効性が示され、国内外の診療ガイドラインで第一に推奨されている保存療法です。欧米では、理学療法士の指導のもとで評価に基づいて行う「supervised PFMT(監督下骨盤底筋トレーニング)」が標準的な医療として広く実施されていますが、日本ではその認知と普及がまだ十分とはいえないのが現状です。
当院では、この評価に基づく個別化されたPFMTを、医師の診察・検査で症状の原因を確認したうえで、理学療法士が1回60分、お一人おひとりの身体の状態に合わせて提供しています。

以下のような方におすすめです。

  • • 咳やくしゃみ、運動のときに尿がもれる(腹圧性尿失禁)
  • • 急にトイレに行きたくなり、間に合わないことがある(切迫性尿失禁・過活動膀胱)
  • • 骨盤臓器脱(膀胱瘤・子宮脱など)と診断され、手術以外の方法から始めたい
  • • 出産後の尿もれや骨盤まわりの不調が続いている
  • • 骨盤や会陰部の慢性的な痛み・違和感がある(筋筋膜性骨盤痛症候群:MPPS)
  • • 骨盤底筋体操を自己流で続けているが、正しくできているか不安
  • • スターフォーマーによる治療とあわせて、ご自身でも骨盤底筋を使えるようになりたい

当院の骨盤底リハビリテーションの特徴

骨盤底筋だけを鍛えるのではなく、骨盤底に負荷のかかりにくい身体の使い方を全身から整えていくことを大切にしています。具体的には、次のような内容に取り組みます。

生活習慣の見直し(飲水量、ガードル着用の有無、正しい排泄習慣など)
骨盤底に負荷のかかりにくい立ち姿勢・座り姿勢の獲得
骨盤底の挙上をうながす腹式呼吸の習得
骨盤底筋の正しい収縮(つぼめる)と弛緩(ゆるめる)の習得
股関節まわりを含めた下肢・体幹の柔軟性の改善
骨盤底を支えるための下肢・体幹の筋力強化

指導はすべて個室でのマンツーマン形式です。ご自宅で続けられるエクササイズをお伝えし、次回の来院時に習得度を確認しながら、段階的にステップアップしていきます。

ピラティスなど一般的なエクササイズとの違い

近年、ピラティスやフェムケア関連のエクササイズなど、骨盤底を意識した運動やサービスが広く知られるようになりました。これらは健康づくりやセルフケアとして意義のある取り組みです。

一般的なエクササイズ・フェムケア

健康づくり・セルフケアとしての運動です。骨盤底を「意識する」ことが中心で、一人ひとりの筋機能の評価は行われないのが一般的です。

当院の骨盤底リハビリテーション
(supervised PFMT)

医師の診察と理学療法士による評価に基づき、個別にプログラムを組み立て、習得度を確認しながら進める医療としての運動療法です。

 

理学療法士は、骨盤底筋の収縮の強さや持久性、収縮のタイミング、呼吸や体幹筋との協調、姿勢や動作のくせなどを評価したうえで指導します。骨盤底筋は外から見えない筋肉のため、ご自身では収縮できているつもりでも、実際には正しく収縮できていない、あるいは逆にいきんで骨盤底を押し下げてしまっている方が少なくないことが報告されています。同じ「骨盤底のトレーニング」でも、医学的評価に基づく個別化された指導かどうかが大きな違いです。尿もれなどの症状がある方は、まず医療機関での評価から始めることをおすすめします。

リハビリテーションの流れ

1

医師の診察・検査

まず医師が診察を行い、必要に応じて尿検査や超音波検査などで症状の原因を確認します。骨盤底リハビリテーションが適しているかどうかも、この段階で判断します。

2

理学療法士による初回評価

姿勢・呼吸・骨盤底筋の収縮の仕方・股関節や体幹の柔軟性などを評価し、骨盤底に負荷がかかっている原因を探ります。

3

個別プログラムの作成と指導

ご自宅で無理なく続けられるエクササイズをお伝えします。毎日の積み重ねが効果につながる、リハビリテーションの中心となる部分です。

4

再評価とステップアップ

来院のたびに習得度を確認し、内容を調整しながら段階的にステップアップしていきます。

スターフォーマーとの関係について

当院では、磁気刺激により骨盤底筋の収縮をうながすスターフォーマーによる治療も行っています。

スターフォーマー

座ったままで骨盤底筋に他動的な収縮刺激を加える治療です。「筋肉への刺激」を担います。

骨盤底リハビリテーション

ご自身の意思で骨盤底筋を正しく動かせるようになることを目指す訓練です。「使い方の習得」を担います。

 

それぞれ異なる役割があり、症状や骨盤底筋の状態によっては、両者を組み合わせることで、より効果的な治療が期待できる場合があります。どちらか一方から始めるか、組み合わせるかは、診察のうえで医師・理学療法士がご提案します。

両者の違いについては、コラム「スターフォーマとは? 尿もれ・頻尿に対する骨盤底リハビリとの違い」でも詳しく解説しています。

料金

骨盤底リハビリテーションは、自由診療(保険適用外)です。

1回(60分) 6,600円(税込)

※スターフォーマーによる治療の料金は、スターフォーマーのページでご案内しています。

 

標準的な回数・リスク・注意事項

効果の実感には個人差があります。骨盤底筋トレーニングは一般に、週数回の自主練習を含め、2~3か月程度の継続が目安とされています。当院では習得状況に応じて、2~4週間ごとの通院を組み合わせたプログラムをご提案します。
運動療法に伴い、軽い筋肉痛や疲労感が生じることがあります。
症状や身体の状態によっては、リハビリテーションよりも先に、あるいは並行して、他の検査・治療が必要となる場合があります。その際は医師よりご説明いたします。

よくあるご質問

Q

どのくらいの期間で効果を実感できますか?

A

個人差はありますが、骨盤底筋トレーニングは2~3か月程度の継続で効果を評価するのが一般的です。ご自宅でのエクササイズを続けていただくことが大切ですので、無理なく習慣にできるプログラムをご提案します。

Q

当日はどのような服装で行けばよいですか?

A

姿勢や身体の動きを確認しますので、動きやすい服装でお越しください。スカートよりもパンツスタイルをおすすめします。

Q

スターフォーマーとリハビリテーション、どちらから始めればよいですか?

A

症状や骨盤底筋の状態によって適した組み合わせが異なりますので、診察の際に医師・理学療法士がご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

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ご予約・お問い合わせ

骨盤底リハビリテーションをご希望の方は、まず医師の診察をお受けいただき、症状の原因を確認したうえでプログラムを開始します。「自分に合っているかどうか知りたい」という段階でのご相談も歓迎です。WEB予約またはLINEからご予約のうえ、お気軽にご相談ください。

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